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2007冬〜 ハイエース トランポ Story's(1) 夢のクルマが欲しい
『わんこ』も『バイク』もクルマに積み込んで、北海道にキャンプ旅行なんて、
夢が広がるなぁ〜って話は、TTR125LWEのコーナーで既に書きました。
2006夏〜 エッセイ YAMAHA TTR125LWE Story's
おかげ様で、TTR125LWEという、車載に最適で、期待に応えられる性能をもつバイクの入手に漕ぎ着ける事が出来ました。
でも、それだけでは夢がかないません。
バイクがあっても、それを乗せるクルマはどうなの?
じゃぁ次は、夢をかなえる『理想の旅のクルマ』を考えてゆこうというのが、この稿のテーマであります。
初稿:2012年12月 (記載内容は2008年当時のもの)
2007冬〜 ミニバンでは無理らしいですヨ!
その当時の、家のクルマはミニバン(日産ELGRAND E51 3.5L) でしたので、
とりあえずちょっと、キャンプとか車中泊に使ってみたりして、試してみようという事になったのであります。
結果下記の通りッス。
シートをフルフラットにしても、結構凸凹が多く平らでは無いので、仮眠程度なら良いけど、何日も就寝に使うのはキビしそうです。
でっかいクルマと感じますが、立派なシートがかさばっていたりして、フルフラットにすると、 荷物スペースが思った程無いです。
わんこ連れ&キャンプ旅行ともなると、結構大荷物になりますので、頭の痛いところです。
バイクの積載についてはどうでしょうか?
いくつかクリアすべき問題はあるものの、多分ミニモト(TTR125LWE)1台くらいなら積めると思います。
しかし、そうすると、バイク以外の物の積載が、すごく制限されそう。
高級ミニバンの綺麗な内装の車内に、バイク入れるのもねェ・・・って意見も強い
わんこもバイクもキャンプ道具もクルマに積んで・・・・というには、絶対的な容積が不足。
あまっさえ車中泊とまで言われてはねェ・・・・・
次、参考までに掲示します。
荷物の積載おいて、ミニバンよりも有利な、軽1BOXバンでの積載状況です。
ダイハツハイゼット(旧型)にTTR125LWEを積んだ写真です。

Fタイヤを左右シート間に突っ込んだりしないと収まらない、前後は荷室いっぱいです。
高さはギリギリ、ハンドルが天井に付きそうです。
左右だけは、やや余裕有りか?
いやいや、積み下ろしの作業時の事を考えると、そうでも無いのです。 バイクを押し込む作業スペース確保の為、大きめの荷物のほとんどを降ろさなければなりません。
開口部の大きさも問題になります。 ハイゼットのテールゲート開口部高さは約118cm、積み下ろしの時は、タイダウンでFサスを沈ませないと入りません。
何故か大抵のミニバンの開口部高も、ほぼ同じようなサイズになっている模様。(筆者がネット上のカタログで調べた限りですが)
ラダーなど余計な道具も増えるし、タイダウン固定用のフックも必要になりますね。
同じハイゼットで、人間2名、柴犬1頭でキャンプに行った時の写真です。

結構な荷物の量になっています、わんこの居住スペースも必要になります。
【わんこは先代犬、柴犬の空(クゥ)】
上の写真2枚の内容を、同時に実現するという事ですから、
わんこもバイクもキャンプ道具もクルマに積みこんで・・・・というのは、ちょっと簡単な事では無いですねェ。
家のミニバン、すごく気に入っていました。
パワーもあって、運転しやすくて、高速道路でも安定していて、
内装も満足のいくレベルだし、装備も質感も不満のないものでした。
黒くてデカイので、押し出しも十分でありました。

わんこ旅行族には、人気のある車種らしくて、わんこ客主体の宿などに泊まると、ウチと同じELGRANDが3〜4台なんてコトもありました。
4〜5人の人間と手荷物を積んで、長距離の自動車旅行なんて用途なら、最高の選択のひとつだと、今も思っております。
が、
わんこもバイクもキャンプ道具もクルマに積んで・・・・・・
なんて、おかしな要求ではねェ〜
クルマも気の毒だ!
2008春 真剣に調査検討する!
単純に家のクルマを使うというのでは、うまく無い・・・・と言う事が明確になり、 『ウチの旅のスタイルに会うクルマを、真剣に考えてみる』という事になりました。
まずは、要件定義です。
◆犬2頭(柴犬)とバイク1台(TTR125LWE)、人間2名を乗せて、
1週間〜10日程度の、キャンプ旅行に最適なクルマ。
中で寝ることが出来る事。
わんこ旅は、泊まる所やフェリーの使用や休憩場所など、いろいろと
制限があり、人間だけの旅より、かなり効率が悪いのです。
限られた休みを有効に使う為、車中泊でタイムロスの
最小化を狙うのは、戦略的に不可欠なんです。
その為には、バイクを積んだままの状態で眠れる事が必要!
ただしそれは、仮眠レベルでOKです。
キャンプ場での本気の就寝の時には、
バイクを外に出したほうが良いでしょう。
◆長距離を走れるということも前提。
北海道や九州への旅に行きたいから。
クルマ本来の走行性能が、損なわれていなければOKです。
◆当然ですが、我が家で、購入&維持&運用可能である事。
以上のような要件を満たすクルマを考えて行く訳です。
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中で寝られる旅のクルマと言えば、矢張りキャンピングカーという事になるでしょう!
まずは情報集めという事で、雑誌やネットから始まり、 キャンピングカーの見本市に出かけたり、ショップ回りもやってみました。
だんだんと、キャンピングカー(国産)とは、どのような物か、少しづつわかってきました。
下記、まとめです。
種類 | 基本構成 | どういうものか? |
バスコン | マイクロバスベース | 敷居高過ぎ! なにしろ贅沢品ですなぁ・・・・ 庶民には無縁のもののように感じました。 購入費用、駐車スペース、運転技能、 どれをとっても、 自分が持ち合わせていないモノばかりです。 |
キャブコン | トラックベース | その辺のトラックを改造するのでは無く、メーカー供給の専用ベース車を使うようです。 荷台の無い状態で出荷、サスペンションの設定で乗り心地を良くしているらしいです。 FRPで外装から造り込み、 中は木製の家具でダイネットとかキッチンとか、 手の込んだ造り込みをされているケースがほとんど。 |
バンコン | 1Boxバンベース | 主にハイエースやボンゴをベースに使用。 外装はあまり変えて無いないものが多いが、 屋根を切り取って、キャブコン並みに外装から造り込んでるのも有る。 内装はそれなにり凝ってるケースが多い。 |
引っ張りタイプ | 当初から候補外 | 情報有りません。 |
要するに、キャンピングカーというものは、車中でくつろぐ為のもの・・・のようだ。
という当然の事が分かりました。
ほとんどのキャンピングカーは、くつろぎ空間として、立派なベッドとかダイネットとか造り込んであります。
中にはトイレや電子レンジなど装備しているものもある訳です。
そうなると、バイクみたいな大荷物の積載は不可能です。
また、個人的な心配ですが、ルーフを切り取って別のルーフを付けるなど、ボディに大幅な手を加えているのは、 耐久性や走行性能はどうなんでしょうか?
乗用車のようなモノコックボディでは無いので、問題にはならないのでしょうけど・・・・・
そんな事を気にするって、自分貧乏症なんでしょうねェ。
そんな事をつらつら考えると、ベース車は、ハイエースのスーパーロング以外有り得なくなり、 コーチビルダーさんも、3社に絞り込まれました。(神奈川県2社、静岡県1社)
ここまで来りゃあ、現地に行くっきゃない!
実際に、その3社を訪問させていただき、実車を見せてもらったり、話を聞かせていただきました。
基本的には、根っからの、キャンピングカーのビルダーさんです。
ラインナップの中に、野外プレイ派向けの積載重視のモデルがある。
この会社だけは、他のコーチビルダーさんと一線を画すものがあります。
トヨタグループの一翼としてトヨタ車の組み立てを行い、救急車を造って役所に納める会社ですからねェ。
もの造りの思想がまるで違います。 多くのコーチビルダーが改造屋さんなのに対し、この会社だけは自動車メーカーなんです。
そのぶん他よりちょっと(だいぶ?)価格が高いですけど。
見せていただいたクルマの、素晴らしい完成度には、かなり心を動かされました。
が、致命的な事実が発覚。
この会社、近々東北地方へ移転するそうで、その時点でキャンピングカーから、手を引く事が決定しているそうです。
※2008年当時の状況です。
創業者の社長さんが、元モトクロスの選手で、自分がレースで転戦する為のクルマを作ったのが、 この仕事の始まりだということです。
ですので、バイク、とりわけモトクロッサーなどオフロードバイクを積む為のノウハウを持っています。
ベッド基部の張り出しや棚の高さなどが、ステップやハンドルに干渉しないように考えられてるとか・・・・
フルフェイスのヘルメットを入れるのに丁度良い棚が、ラインナップされているとか・・・・・・
ちょっと、こういうの他に無いですね。
ベッドも、豪華な木目調では無いですが、良く寝られる事は重視しつつ、折りたたむ事が出来て、大荷物の積載に対応出来ています。
ここの製品は、キャンピングカーでは無く、トランスポーター(荷物を積み長距離を移動するクルマ)なんですねェ。
画一的な商品を売るよりも、いろいろな趣味の人のニーズに応えるべく、 オリジナルのトランポをオーダーメイドで製作するという事でした。
ここに来て、探していたものに、ようやくたどり着いたと感じました。
手ごたえを感じました。
『わんこ』も『バイク』もクルマに積み込んで、
北海道にキャンプ旅行なんて夢が広がるなぁ〜って話。
夢のクルマに、一歩近づいたと強く感じたのであります。
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