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柴犬と行く クルマの旅とキャンプ <<オートキャンプ場FILE>>
オートキャンプ場File 福島県 グリーンパーク都路
★今年、グリーンパーク都路のオートキャンプ場再開!★
福島県田村市にある、小さなオートキャンプ場。
今年の春から、営業再開していると聞きました。
その話は、自分の胸にジンと来たのでした。
何も無い山の中にある、グリーンパーク都路。
オートサイト10区画ほどではあるが、良く整った設備を持つ、
こじんまりとしてささやかな、静かなオートキャンプ場でありました。
公式HP→ http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/22/greenpark-top.html
また行きたい度・・・・・・・・・・★★★★☆
初稿 :2014年12月
一見静かなキャンプ場、でもビックリ要素はちゃんとあるのだ。
このキャンプ場を利用したのは、2008年の秋もだいぶ深まった頃でありました。
当時、近県で良いオートキャンプ場は無いものか?
と、いろいろ試行錯誤のなか、お試し的に利用してみた訳ですな。
上の広場、遊具など設置されている、その向こうはセンターハウス。

オートキャンプサイトとサニタリー&トイレ棟。

10サイトと小さなキャンプ場だが、設備もまずまずで、良く整備されていた。
サイト数こそ少ないが、敷地は広大である。
サイトのあるのは丘の上、その下には広大な広場が有り。
それらをとりまく丘陵部分も、多分敷地に含まれていると思う。
それらをうまく活用すれば、100サイト規模の面積はあるのではないかな?
ちょっと無いくらい広大な敷地である。
敷地としては。
一見静かなだけのキャンプ場のようだが、
ちゃんと、超級サプライズが用意されていた。
サプライズとは・・・・・・・・・・・・・
ハイ! この人達です。 ど〜ぞ♪

なんとココ、キャンプ場の敷地内で、馬が3頭放し飼いになっておりました。
この方達であります。

下の広場で、犬の散歩でもすれば、近くまで寄ってくるし・・・・・・・・・
立派な厩舎もあるのですが・・・・・・・・

扉は24時間解放状態で、まったくの出入り自由であるようです。
朝起きて、遊具のある上の広場まで散歩に行ってみれば、
大量の馬糞が、道を塞ぐほどだったのには、笑ってしまった。
とにかく、キャンプ場内に、馬の行動を制限するような柵は一切ないから、
本当に自由に行動出来ていると考えられます。
ですが、キャンプサイトには、入ってこないみたいです。
そう教えられていて、馬さん達それを守っているのでしょう。
入り口の道路にはゲートはあるものの、
丘づたいに行けば、キャンプ場の外へさえ、自由に出歩けると思えました。
きっと、日本で一番自由に生きている、馬さん達だと思いました。
もうひとつ書いておかなければならないのは、
センターハウスに隣接されている、バーベキューハウスの事でしょう。

バーベキューハウス内部。立派なログであります。
地元産の牛肉を、供していただけるという事でした。
基本としては、バーベキューハウスと言うより、焼肉屋さんですが・・・・・・・(^^ゞ

牛肉の味は、もちろん上々でありますが、
それ以上に、スタッフさん(年配の方ばかり)の暖かく味のある対応が染みました。
丘の斜面を利用して、炭焼き窯が造ってあって、
そこで焼いた炭が、バーベキューハウスで売られていました。
そこいらへんのホームセンターでは、まずお目にかかれないような立派な炭が、
1俵ほどで2000円くらいだったような・・・・・・
買う買うまいか、ずいぶん悩んだ末、結局買わなかった。
ロットが大きすぎるんだよね。
そんなこんなで、小さいながらも、なかなか個性有るキャンプ場で、
是非、もう一度利用してみたいなぁ〜・・・・と思っていたものです。
(あの馬さん達にも、また会いたかったし)
しかし、
なかなか実現の機会も無いままに、
2011年3月11日が来てしまったのです。
3・11からこっちの話。
福島県田村市都路地区は、そのほんの一部ではありますが、
福島第一原発の20キロ圏内に含まれていたのでした。
もやは、キャンプ場どころの話では無い。
それは、仕方のない事でしょう。
メディアで福島原発のことを耳にするたびに、
あの、バーベキューハウスのスタッフさん達はどうしているのだろうか?
あの、3頭の馬はどうなってしまったのかな?
何故俺は、あの時、あの炭を買わなかったのだろうか。
そんな事を、グズグズと気にかけてる事しか出来ないまま、
3年が過ぎて行った訳です。
2014年4月。
国は、福島県都路地区に対する、避難指示を解除しました。
ほぼ、時を同じくして、グリーンパーク都路のキャンプ場も再開したようです。
様子を確かめに行かなきゃ・・・・・と思いつつ
現地を訪問出来た時は、既に10月になっていたのでありました。
ようやく訪れる事が出来た都路は・・・・今・・・・
2014年10月のよく晴れた日曜日。
数年ぶりに、グリーンパーク都路を訪れました。
キャンプとまでは行かず、様子を見に行っただけですが。
オートキャンプサイトです。

変わらずに良く整備されていますね。
サニタリー&トイレ棟

ここも変わらないように見えます。
場内の散歩道。

静かです。
バーベキューハウスです。

こちらは、まだ営業再開しておりません。
遊具の有る上の広場です。

人が誰もいません。
下の広場、それに厩舎。

ここにも、誰もいません。
厩舎にも何もいないみたいです。
広大な敷地を、いくら見回しても、

人の姿というものは無く、
あの、馬さん達の姿もありませんでした。
ある程度、予想した状況ではあったのですが、やはり淋しさを感じる。
なんとは無しに透明感のあるこの淋しさは、
レイ・ブラッドベリのSF小説のラストシーンみたいだ。
ただただ、風が吹いているのでありました。
ロング&ワインディングロード・復興と言う長く険しい道
除染が終わり、避難していた人々が戻れるようになる。
それは確かに、復興のひとつの段階を越えたと言えるのだろう。
『でもそれは、街が元のように戻る・・・・・と言う事とは全然違うんだ。』
率直に、そう思ったのでありました。
復興の道は、まだまだ始まったばかりで、
これから、長い長い道のりが待っているのだなぁ・・・・・・
そんな思いを胸に、都路を後にしたのであります。
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